日焼け後のアフターケアは重要?NG行動と正しいケア方法を解説

紫外線をした後、適切なケアを行わなければシミやシワの原因となってしまいます。
特に日焼け後72時間は「ゴールデンタイム」と呼ばれ、この期間のアフターケアが肌の回復速度や将来の肌状態を大きく左右します。
間違ったケア方法を続けてしまうと、かえって肌トラブルを悪化させてしまうことも…
そこで今回は、日焼け後の肌で実際に何が起こっているのかや、正しいアフターケア方法をご紹介します。
日焼け後の肌は何が起きてる?

軽いやけど状態
日焼けした肌は、軽いやけどと同じ状態です。
紫外線によって肌の表面が炎症を起こし、赤みやヒリヒリとした痛みが生じます。
この炎症反応は、肌が紫外線から身を守ろうとして起こる自然な防御反応です。
この段階で適切なケアを行わないと、炎症が長引き肌トラブルの原因となります。
線維細胞の破壊
紫外線は肌の奥深くまで到達し、コラーゲンやエラスチンを生成する線維細胞にダメージを与えます。
これらの細胞が傷つくと、肌の弾力や透明感が失われ、たるみやシワの原因となります。
特にUV-A波は真皮層まで到達するため、表面的には日焼けしていないように見えても、肌内部で着実にダメージが蓄積されている状態です。
バリア機能の低下
日焼けによって肌の表面が傷つくと、外部の刺激から肌を守るバリア機能が低下します。
普段使用している化粧品でも刺激を感じたり、乾燥しやすくなるだけでなく、細菌や汚れが侵入しやすくなり、ニキビや肌荒れを引き起こしやすくなります。
放置は肌トラブルの原因
日焼けを放置すると、炎症が長引いて色素沈着を起こしやすくなります。
また、日焼けによるダメージが蓄積されることで、シミやシワが目立ちやすくなります。
日焼け直後の72時間に正しいケアを行うことで、将来の肌トラブルを大幅に減らすことが可能です。
関連記事:日焼けとやけどの正しい知識|正しい対処法と受診のタイミングを解説
日焼けした日の正しいアフターケア方法

冷やして炎症を抑える
日焼け直後の肌は熱を持っているため、まず冷却して炎症を鎮めることが重要です。
冷たいタオルや保冷剤をタオルで包んで、肌に優しく当てます。
シャワーを浴びる際は、36~38度程度のぬるま湯を使用し、強い水圧は避けて優しく洗い流します。
冷やす際は、氷を直接肌に当ててしまうと刺激が強すぎるため、必ずタオルで包んで使用しましょう。
保湿して肌の回復を促す
冷却後は、肌の水分を補うために保湿ケアを行います。
日焼け後の敏感な肌には、刺激の少ないアロエベラやヒアルロン酸配合の製品がおすすめです。
化粧水はコットンを使わず、手のひらで優しく押さえるようにして肌になじませます。
その後、乳液やクリームで水分の蒸発を防ぎ、肌のバリア機能をサポートします。
美白ケアで色素沈着を防ぐ
炎症が落ち着いたら、色素沈着を防ぐために美白ケアを取り入れます。
ビタミンC誘導体やアルブチンなどの美白成分が配合された化粧品を選びましょう。
ただし、日焼け直後の敏感な肌には刺激が強い場合があるため、少量から試して様子を見ながら使用量を調整することが重要です。
日焼け後のアフターケアの重要性

炎症を悪化させないために
適切なアフターケアを行わないと、軽度の炎症が悪化して水ぶくれや色素沈着を起こす可能性があります。
特に、強い日焼けの場合は医療機関での治療が必要です。
早期のケアによって炎症を最小限に抑えることで、肌の回復期間を短縮し、後のトラブルを防ぐことができます。
色素沈着を防ぐために
紫外線を浴びた肌は、メラニン色素を過剰に生成します。
この状態を放置すると、シミやそばかすの原因となります。
日焼け後の適切なケアによってメラニンの生成を抑制し、既にできてしまったメラニンの排出を促すことで、色素沈着を防ぐことが可能です。
肌バリアを守るために
ダメージを受けた肌のバリア機能を早期に回復させることで、外部刺激から肌を守り、健康な状態を維持することができます。
保湿と鎮静ケアを継続することで、肌本来の修復力を高め、美しい肌を保つことができます。
関連記事:肌を白くする方法はある?簡単に試せる方法やおすすめ美白成分を紹介
日焼け後のアフターケアで避けたい行動

フェイスパックの使用
日焼け直後の敏感な肌にフェイスパックを使用するのは避けましょう。
特に、美白効果の高いパックは刺激が強く、炎症を悪化させる可能性があります。
肌が落ち着いてから、保湿効果の高い優しいパックを使用するようにしましょう。
化粧水を叩き込む
化粧水をパッティングして肌に浸透させる方法は、日焼け後の敏感な肌には刺激が強すぎます。
化粧水は摩擦を与えないよう、手のひらで優しく押さえるようにして、肌に負担をかけないように浸透させましょう。
無理やり皮をはがす
日焼け後に皮がめくれてきても、無理にはがすのは避けましょう。
無理にはがすと、まだ成長途中の新しい肌が露出して、色素沈着やシミの原因となります。
自然にはがれるまで待つか、気になる場合は皮膚科で相談するようにしましょう。
日焼けを繰り返さないためのポイント

日焼け止めを使用
紫外線対策の基本は、日焼け止めの使用です。
SPF30以上、PA+++以上の製品を選び、顔だけでなく首や手の甲まで忘れずに塗布しましょう。
曇りの日でも紫外線は降り注いでいるため、季節や天候に関係なく毎日使用することが大切です。
日焼け止めは2~3時間おきに塗り直す
日焼け止めは汗や皮脂で落ちやすいため、効果を持続させるためには定期的な塗り直しが必要です。
メイクの上からでも使えるスプレータイプや、パウダータイプの日焼け止めを活用すると便利です。
紫外線を避ける
日焼け止めだけでなく、帽子や日傘、長袖の衣類を活用して物理的に紫外線を避けることも重要です。
また、紫外線が最も強い10時から14時の外出は控えめにしましょう。
身体の中からもケアをする
ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化成分を豊富に含む食品を積極的に摂取することで、体の内側からも紫外線対策ができます。
十分な睡眠と水分補給も、肌の回復力を高めるために欠かせません。
関連記事:日焼けのしすぎによるリスクとは?対策方法やおすすめの日焼け止めを紹介
千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでできる対応
当クリニックでは日焼け後のシミなどに対して、エレクトロポレーションや美容内服の処方を行うことができます。
エレクトロポレーション | 価格/1回 |
アンチエイジングコース(顔+首) | ¥7,700 |
ベーシックケアコース(顔+首) | ¥9,900 |
トータルケアコース(顔+首) | ¥16,500 |
【美肌】美肌最強セット(1日3錠/30日分) | 価格/1カ月 |
・シナール配合錠 ・ユベラ50㎎ ・ノイロビタン配合錠 ・トラネキサム酸250㎎ | ¥6,600 |
ただし、赤みや炎症が強い場合は悪化してしまう可能性があるため、おすすめできません。
肌が落ち着いてから施術を行いましょう。
千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでは、カウンセリングと診察時に日焼けの状態を丁寧に確認させていただきます。
施術を行っても問題ないことが確認できなければ無理に施術をお勧めするのようなことは行っていませんのでご安心ください。
まとめ
日焼け後のアフターケアは、将来の美肌を保つために重要なスキンケアです。
日焼け直後の72時間は特に重要な期間であり、冷却・保湿・美白ケアを適切に行うことが必要です。
間違ったケア方法は肌トラブルを悪化させる可能性があるため、刺激の少ない方法を選ぶことが大切です。
日焼けを繰り返さないための予防策を日常的に取り入れることで、健康で美しい肌を維持することができます。
適切なアフターケア方法を実践し、肌の健康を保つことが長期的な美肌への近道となります。
参考文献
日焼けをしたあとはアフターケアが大事!早めにやっておくべきケア方法とは|スキンケア基礎知識
日焼けにも種類があるの?日焼けしてしまったときの効果的なアフターケアとは | ビューティ・美容 | FANCL CLIP
日焼けをした後は72時間以内のアフターケアが決め手! 早く治すポイント|お役立ちコラム