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ポテンツァのダウンタイムをどう過ごす?経過別のケア方法と注意点

ポテンツァのダウンタイムをどう過ごす?経過別のケア方法と注意点

ポテンツァ(Potenza)は、マイクロニードル高周波治療として注目されている美容医療技術です。

しかし、治療後にはダウンタイムと呼ばれる回復期間があり、この期間の過ごし方が治療効果や肌の回復に大きく影響します。

今回は、ポテンツァ治療後のダウンタイム中に現れる症状と、適切な過ごし方について詳しく解説します。

ポテンツァのダウンタイム中の症状

ポテンツァのダウンタイムをどう過ごす?経過別のケア方法と注意点

ポテンツァの治療後は、肌が治癒する過程で様々な症状が現れます。

これらは正常な反応ですが、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。

赤み・腫れ

治療直後から数日間は、赤みや腫れが最も目立つ症状です。

これは、マイクロニードルによる微細な傷と高周波エネルギーによる熱作用により、皮膚に軽度の炎症反応が起こるためです。

通常、赤みは2-3日でピークを迎え、その後徐々に改善していきます。

腫れについては、個人差がありますが、一般的に24-48時間以内に軽減されます。

痛み・ヒリヒリ感

治療後数時間から数日間、軽度の痛みやヒリヒリとした感覚を感じることがあります。

これは皮膚表面の微細な損傷による正常な反応です。

多くの場合、少しひりつく程度の軽い痛みであることが多く、市販の鎮痛剤で対処可能な程度の痛みですが、強い痛みが続く場合は医師に相談することが重要です。

内出血

針の刺入により、点状の内出血(紫斑)が生じることがあります。

特に皮膚の薄い部位や血管の豊富な部位では起こりやすい症状です。

内出血は通常1-2週間で自然に吸収されて消失します。

熱感

高周波エネルギーによる組織の加熱により、治療部位に熱感を感じることがあります。

これは通常24時間以内に改善されますが、適切なクーリング(冷却ケア)が症状の緩和に有効です。

かさぶた

マイクロニードルによる微細な穴が治癒する過程で、小さなかさぶたが形成されることがあります。

これらは通常3-7日で自然に剥がれ落ちます。

無理に剥がすと色素沈着や瘢痕のリスクがあるため、自然な脱落を待つことが重要です。

色素沈着

炎症後色素沈着(PIH)として、治療部位に一時的な色素沈着が生じることがあります。

特に肌の色が濃い方や、日光曝露の多い方に起こりやすい傾向があります。

適切な日焼け止めの使用と保湿ケアにより、多くの場合数か月で改善されます。

関連記事:肌質改善とは?セルフケアやお悩み別の治療方法を紹介

ポテンツァのダウンタイム中の過ごし方

ポテンツァのダウンタイムをどう過ごす?経過別のケア方法と注意点

治療後の経過に応じて、適切なケアと生活習慣の調整が必要です。

治療当日の過ごし方

肌の状態施術後の赤みと腫れが最も強く、熱感やヒリヒリ感があります。

過ごし方のポイント

  • 熱感が強い場合は冷却パックで間欠的に冷却(10-15分間隔)
  • 激しい運動や長時間の入浴は避ける
  • メイクは基本的に控える
  • 処方された軟膏やクリームを指示通りに使用
  • 十分な水分摂取と安静

翌日~3日目の過ごし方

肌の状態:赤みは徐々に軽減しますが、まだ敏感な状態が続きます。

小さなかさぶたが形成され始めることがあります。

過ごし方のポイント

  • 軽いメイクは可能だが、刺激の少ない製品を選択する
  • クレンジングは優しく行い、擦らないよう注意する
  • 保湿を重視したスキンケアをこころがける
  • 日焼け止め(SPF30以上)の使用を徹底する
  • アルコール系化粧品は避ける

4日目~1週間の過ごし方

肌の状態赤みは大幅に改善し、かさぶたが自然に剥がれ落ち始めます。

肌の質感の改善が感じられることもあります。

過ごし方のポイント

  • 通常のメイクが可能になる
  • 角質ケア製品の使用は控える
  • 引き続き保湿と紫外線対策を重視する
  • かさぶたを無理に剥がさない
  • 肌に異常を感じた場合は速やかに医師に相談する

ポテンツァのダウンタイムを短縮する方法はある?

ポテンツァのダウンタイムをどう過ごす?経過別のケア方法と注意点

現在のところ、ポテンツァのダウンタイムを確実に短縮する医学的に確立された方法はありません。

ただし、以下の要因がダウンタイムの軽減に寄与する可能性があります。

高周波の止血作用:ポテンツァの高周波エネルギーには血管の凝固作用があり、これにより出血や腫れが抑制される効果が期待されます。

施術の調整:医師による適切な施術パラメーターの設定(針の深度、高周波出力、治療密度など)により、必要以上の組織損傷を避けることができます。

適切なアフターケア:冷却、保湿、紫外線対策などの基本的なケアを徹底することで、炎症反応を最小限に抑え、治癒を促進することが可能です。

重要なのは、「確実にダウンタイムを短縮できる」という誤解を持たないことです。

個人の肌質、年齢、全身状態により回復速度は大きく異なります。

関連記事:たるみ毛穴におすすめ美容治療|たるみ毛穴の原因やセルフケアについても解説

ポテンツァのダウンタイム中の注意点

ポテンツァのダウンタイムをどう過ごす?経過別のケア方法と注意点

摩擦・刺激を避ける

治療後の肌は非常に敏感な状態にあります。

タオルで強く拭く、マスクによる摩擦、頻繁な洗顔などの物理的刺激は炎症を悪化させる可能性があります。

洗顔は優しく行い、タオルは押さえるようにして水分を取り除きましょう。

メイク・クレンジングの制限

治療当日はメイクを控え、翌日以降も刺激の少ない製品を選択してください。

クレンジングの際は、擦らずに優しく行うことが重要です。

オイルタイプよりも、ミルクタイプやクリームタイプのクレンジングが推奨されます。

またレチノール・レチナールなどの刺激性の強い基礎化粧品の使用も控えましょう。

飲酒・運動・入浴を控える

アルコール摂取は、血管拡張により炎症を悪化させる可能性があります。

激しい運動や長時間の入浴も同様に、血流増加により腫れや赤みを増強する恐れがあります。

治療後数日間は、これらの活動を控えましょう。

千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでできる対応

ポテンツァ治療は、適切な技術と経験を持つ医師・看護師による施術が重要です。

千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでは治療前のカウンセリングで経験豊富な医師と看護師が肌質の評価、治療計画の説明、リスクの説明が十分に行います。

また治療後のフォローアップ体制も整っており術後も気軽にご相談していただけます。

ポテンツァ(S-16)価格/1回
肝斑・赤み・毛穴¥29,700
ポテンツァ(CP-25)価格/1回
マックーム 25㎎(瘢痕)¥66,000
ボトックス 25単位(皮脂抑制)¥66,000
リズネ 1㏄(ハリ)¥66,000

まとめ

ポテンツァ治療後のダウンタイムは個人差があるものの、適切な知識と対処法を身につけることで、安全に過ごすことができます。

重要なポイントは以下の通りです。

  • 治療後の症状(赤み、腫れ、痛み等)は正常な反応であることを理解する
  • 時期に応じた適切なスキンケアと生活習慣の調整を行う
  • ダウンタイム短縮を過度に期待せず、自然な治癒過程を大切にする
  • 物理的刺激や血流増加を招く行為を避ける
  • 異常な症状があれば速やかに医師に相談する

美容医療は医療行為であり、リスクを伴うことを十分に理解した上で、信頼できる医療機関での治療を検討してください。

参考文献

1)Gold MH, et al. Microneedling with radiofrequency: A review of the literature. Dermatol Surg. 2019;45(3):406-414.
2)Hruza G, et al. Micro-needling radiofrequency for skin tightening and improving skin texture. J Drugs Dermatol. 2018;17(7):723-726.
3)Alexiades-Armenakas M, et al. Fractional radiofrequency treatment for acne scars: A systematic review. Aesthetic Plast Surg. 2020;44(4):1430-1441.
4)Kim JE, et al. Post-inflammatory hyperpigmentation after fractional laser treatment: Prevention and management strategies. J Cosmet Dermatol. 2019;18(6):1547-1553.
5)Seo KY, et al. Skin needling as a treatment for acne scarring: An up-to-date review of the literature. Int J Womens Dermatol. 2018;4(2):75-80.

この記事を書いた人

院長 辺士名 盛之(へんとな もりゆき)

経歴

  • 2021年 三重大学医学部医学科 卒業
  • 2021年 四日市羽津医療センター
  • 2023年 西春内科・在宅クリニック 副院長
  • 2023年 千葉内科・在宅クリニック 院長
  • 2024年 千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック 院長

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