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トラネキサム酸の血栓リスクが高い人の特徴は?美容目的で安全に使うためのポイント

トラネキサム酸は、シミや肝斑の改善に効果的な成分として多くの美白化粧品や内服薬に配合されています。

しかし同時に、「血栓ができやすくなるのでは?」という不安の声も少なくありません。

この記事では、トラネキサム酸と血栓の関係について正しく理解し、安全に使うための知識をお届けします。

トラネキサム酸の血栓リスクが高い人の特徴

ピルを使用している女性

経口避妊薬(ピル)には、血液を固まりやすくするエストロゲンが含まれているため、トラネキサム酸との併用で血栓のリスクが増加する可能性があります。

特に35歳以上で長期間服用している場合は、婦人科と皮膚科の両方に必ず伝えましょう。

喫煙している人

喫煙は血管を収縮させ、血液の流れを悪くします。

1日10本以上吸う方や喫煙歴が長い方は特にリスクが高まります。

肥満や高血圧がある人

BMIが30以上の方や血圧が高めの方も注意が必要です。

体重が増えると血液の粘度が高まりやすく、高血圧は血管の壁にダメージを与えて血栓ができる土台を作ってしまいます。

糖尿病や心疾患がある

血糖値のコントロールがうまくいっていない糖尿病の方や、狭心症・心筋梗塞の持病がある方、不整脈がある方は血栓リスクが高い状態にあります。

治療中の方は主治医と美容クリニックの医師、両方に相談してください。

家族に血栓症の既往がある人

ご家族に血栓症や脳梗塞、心筋梗塞を経験した方がいる場合、遺伝的に血栓ができやすい体質の可能性があります。

特に50歳未満で血栓症を発症した血縁者がいる場合は要注意です。

そもそもトラネキサム酸とは

薬としての基本的な作用

トラネキサム酸は、もともと止血剤として医療現場で使われてきた薬です。

「プラスミン」という血液を溶かす物質の働きを抑えることで、出血を止めやすくします。

手術後や外傷時、歯を抜いた後の出血予防などに用いられるほか、喉の炎症を抑える効果もあるため風邪薬にも配合されています。

美容目的で使われる理由

トラネキサム酸が美白成分として注目されるのは、メラニン色素の生成を抑える働きがあるためです。

シミや肝斑の原因となるメラニンを作る指令をブロックすることで、シミができるのを防いでくれます。

特に肝斑という頬に左右対称にできるシミには、内服薬として効果が認められています。

関連記事:美白内服薬の効果と副作用を徹底解説|目的別に処方薬を選ぶポイントとは?

トラネキサム酸と血栓の関係

トラネキサム酸が血液を固まりやすくする作用を持っているのは事実です。

血を溶かす働きを抑えることで止血効果を発揮するため、理論上は血栓リスクが高まる可能性があります。

ただし、一般的な美容目的での使用量では、健康な方が血栓症を発症する可能性は極めて低いとされています。

問題は、リスクが高い人が服用した場合や、大量服用・長期連続使用を行った場合です。

用法用量を守ることが安全に使うための大前提となります。

トラネキサム酸と血栓に関する注意点

服用を控えるべきケース

以下に当てはまる方は、トラネキサム酸の服用を避けるか、医師の慎重な判断が必要です。

  • 過去に血栓症(脳梗塞、心筋梗塞、深部静脈血栓症など)を経験した方
  • 血栓性静脈炎と診断されている方
  • 血液凝固異常がある方
  • 手術を控えている方
  • 妊娠中や授乳中の方

血栓以外の副作用

比較的よく見られるのが、食欲不振や吐き気、胃の不快感です。

空腹時に飲むと胃に負担がかかりやすいので、食後の服用が基本となります。

まれに発疹やかゆみなどのアレルギー症状が出ることもあり、ごくまれにけいれんが起こるケースも報告されています。

受診のタイミング

以下のような症状が現れたら、すぐに服用を中止して医療機関を受診してください。

  • 突然の激しい胸の痛みや息苦しさ(心筋梗塞や肺塞栓症の可能性)
  • 片側の手足のしびれや脱力感、ろれつが回らない(脳梗塞のサイン)
  • ふくらはぎの痛みや腫れ、熱感(深部静脈血栓症が疑われる)
  • 視野が欠ける、ものが二重に見えるなどの視覚異常

トラネキサム酸を安全に使うためのポイントと血栓予防

適切な用量と使用期間

一般的に、美容目的でのトラネキサム酸の服用量は1日750〜1500mg程度です。

市販薬では1回250mgを1日3回服用するものが多く見られます。

「早く効果を出したい」と自己判断で量を増やすのは絶対にNGです。

服用期間は2〜3ヶ月継続して効果を見るのが一般的ですが、そこから先は医師と相談しながら判断しましょう。

定期的に休薬期間を設けることも大切です。

定期的に血液検査を受ける

長期間トラネキサム酸を服用する場合は、3〜6ヶ月に一度は血液検査を受けることをおすすめします。

血液凝固機能に異常がないか、客観的なデータで安全性を確認できます。

また、日常生活では十分な水分補給を心がけ、1日1.5〜2リットルを目安に水分を摂りましょう。

関連記事:シミが急に増えた原因とは?種類別に見る特徴と改善方法

関連記事:肝斑とシミの見分け方|間違ったスキンケアで悪化する?おすすめ美容治療を紹介

千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでできる対応

当院ではオンライン診療でトラネキサム酸を含む美容内服セットを処方しています。

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まとめ

トラネキサム酸は適切に使えば美白効果が期待できる成分ですが、血栓リスクについて正しく理解することが大切です。

ピルの服用、喫煙習慣、肥満、高血圧、糖尿病、心疾患、家族の血栓症に当てはまる方は必ず医師に相談してください。

用法用量を守り、定期的な血液検査で状態を確認しながら、安全に美肌を目指しましょう。

参考資料

1)トラネキサム酸内服の副作用は?安全性は高い?
2)トラネキサム酸とは?期待できる5つの効果や副作用を解説 – 【公式】ルナビューティークリニック 
3)トラネキサム酸錠250mg「YD」 | くすりのしおり : 患者向け情報
4)トラネキサム酸の美白効果や副作用について美容外科医が解説! | 品川美容外科【公式】
5)副作用から知るトラネキサム酸のリスクを医師が解説します!

この記事を書いた人

院長 辺士名 盛之(へんとな もりゆき)

経歴

  • 2021年 三重大学医学部医学科 卒業
  • 2021年 四日市羽津医療センター
  • 2023年 西春内科・在宅クリニック 副院長
  • 2023年 千葉内科・在宅クリニック 院長
  • 2024年 千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック 院長

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