BLOGブログ

体重減少の薬とは?種類別の違いと効果が出るまでの目安

体重減少の薬とは?種類別の違いと効果が出るまでの目安

「体重が増えただけなのに、なんだか自信が持てない」
「SNSで他人の写真を見るたびに、比べて落ち込んでしまう」

体重の変化は、単なる数字以上に自己肯定感や気持ちの安定に影響します。

特に近年では、

  • 努力や根性論よりも「無理なく続けられる方法」を求める
  • 美容は浪費ではなく自己投資・自己ブランディングと捉える
  • 他人と比べて焦りを感じやすい

こうした背景から、「体重減少の薬(いわゆる“やせ薬”)」に関心を持つ方が増えています。

本記事では、体重減少の薬の正体・種類・効果を感じるまでの目安・継続の考え方・安全な入手方法をご紹介します。

体重減少の薬とは?

結論から言うと、現在「やせ薬」として使われている薬の多くは、もともと糖尿病治療を目的に開発された医療用医薬品です。

一般的に知られている体重減少作用のある薬は、以下などの作用を通じて、結果として体重が減少する可能性があるとされています。

  • 食欲を抑える
  • 胃腸の動きをゆっくりにする
  • 血糖変動を安定させる

ただし重要なのは、「痩せるためだけのサプリ」ではなく医師の判断が前提となる薬であるという点です。

体重減少が期待される薬の種類

GIP/GLP-1受容体作動薬

現状「GIP/GLP-1デュアル作動薬」として“承認されていて、一般に流通している薬”は、基本的にチルゼパチド(=マンジャロ/ゼップバウンド)だけです。

特徴

  • 食欲を自然に抑える方向に働く
  • 食後の満足感が続きやすい
  • 注射製剤が中心

糖尿病治療を目的とし、血糖値のコントロールや合併症予防作用の一環として食欲抑制や体重減少効果がみられるため、医師の判断のもとで適切に使用することが重要です。

また、マンジャロには、胃の排出を遅らせる作用があり、ごく稀に腸全体の動きが低下し、腸閉塞(腸の通過障害)を起こす可能性が報告されています。

  • 持続する強い腹痛
  • 腹部膨満感
  • 繰り返す、または頻繁な嘔吐
  • 排便・おならが全く出ない

といった場合、腸閉塞が疑われます。

これらの症状が現れた場合、マンジャロを中止し、速やかに医療機関の受診が必要です。

GLP-1受容体作動薬

代表的な薬

  • リベルサス
  • オゼンピック
  • ビクトーザ(ウビーゴ)

特徴

  • 食欲抑制・血糖安定化
  • 注射タイプ・内服タイプが存在
  • 比較的導入されやすいケースもある

こちらも本来は2型糖尿病の血糖値の調整やインスリン分泌の促進を目的として開発された薬剤です。

その副次的な効果として、食欲の抑制や体重減少が認められており、ダイエット用として注目されています。

食欲抑制剤

代表的な薬

  • サノレックス
  • フェンテルミン

食欲抑制剤は、肥満症の治療や、生活習慣の改善だけでは十分な効果が得られない場合などに、医師の判断で処方されることがあります。

ただし、動悸・不安感・依存性などの副作用のリスクがあるため、医師が患者の健康状態や既往歴を十分に確認した上で、必要性が高いと判断されたケースに限り使用されます。

脂肪や糖の排出を促す薬

代表的な薬

脂肪の吸収を抑える(油が出やすくなるタイプ)

  • ゼニカル
  • アライ

糖を尿に出す(SGLT2阻害薬:体重が落ちることがある)

  • フォシーガ
  • ジャディアンス
  • スーグラ

糖や脂肪の吸収・排出に関与する薬もあります。

ですが、副作用として下痢・脱水・電解質異常などが問題になることがあります。

漢方薬

代表的な薬

  • 防風通聖散(便秘がち・脂肪太りタイプで「肥満症」などに)
  • 防已黄耆湯(むくみやすい・水太りタイプの「肥満症」などに
  • 大柴胡湯(体力があり便秘傾向などのタイプで用いられることがある)

体質改善を目的に用いられることが多く、即効性よりも緩やかな変化を期待できます。

体重減少の効果を感じる時期

出典:マンジャロを使用してダイエットをしたことがある方に対するアンケート調査概要及び結果一覧|麹町皮ふ科・形成外科クリニック

医療法人社団FAM 麹町皮ふ科・形成外科クリニックが実施したアンケートによると、体重変化の現れ方や時期には個人差があることが示されており、効果の実感には生活習慣や体質などが影響するとされています。

重要なのは、短期間で急激に痩せることが目的ではなく生活と並行して、緩やかに変化するケースが多いという点です。

また、短期間で急に体重を減らすと、筋肉が減ったり、脱水や体のバランスが崩れることもあります。

必ず医師の指導のもと、無理のないやり方で、体調や検査結果を見ながら進めることが大切です。

持病がある人は特に、薬の副作用や健康状態もよく見て、総合的に管理しましょう。

体重減少の薬は継続が必要?

体重減少を目的とした薬は、服用をやめると、作用(食欲を抑える、満腹感を持続させる、摂取エネルギー量を減らす)がなくなります。

そのため、つい食事量が増えてしまったり、体重が戻りやすくなる場合があります。

また、PMDAの添付文書にも記載されているように、中止後に体重が再び増加する可能性があることを考慮しながら治療を進めることが大切です。

体重減少の薬の入手方法

体重減少の薬として使われているものの多くは、医療用医薬品に分類されます。

そのため、どこから入手するかによって、安全性やトラブル時の対応に大きな差が生じます。

対面診療での処方

医療機関を受診し、医師の診察を受けたうえで処方される方法です。

体重や既往歴、現在服用している薬などを直接確認できるため、安全性の面では最も基本となる入手方法とされています。

体調の変化や副作用が出た場合も、その場で医療的な判断が可能です。

オンライン診療での処方

スマートフォンやパソコンを使って、オンライン上で医師の診察を受ける方法です。

通院の負担が少なく、継続しやすいという利点がありますが、対面診療に比べると、診察で得られる情報は限られるという側面があります。

そのため、以下のフォロー体制が明確な医療機関を選ぶことが重要です。

  • 副作用が出た場合の連絡方法
  • どの時点で医療機関を受診すべきか

個人輸入

海外のサイトなどから医薬品を購入する、いわゆる「個人輸入」という方法も存在します。

法律上、一定の条件下で可能な場合はありますが、公的機関は安全面から注意を呼びかけています。

特に問題とされている点は次の通りです。

  • 模造品や成分不明の製品が含まれる可能性がある
  • 有効性や品質が保証されない
  • 副作用が起きた際に、医療機関で適切な対応ができない
  • 医師による適応判断や経過観察が行われない

体重減少の薬は体調に影響を及ぼす可能性があるため、医療管理のない使用はリスクが高いとされています。

※個人輸入医薬品の危険性については、医薬品医療機器総合機構や厚生労働省から注意喚起が出されています。

千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでの対応

体重減少のための薬は、もともとダイエットのために作られたものではありません。

個人の判断での使用は、思わぬ健康リスクを引き起こす可能性がおおきくなります。

ダイエットのためと、これらの薬を使用する場合、必ず医師の診察を受けるようにしましょう。

当院では、安全性と継続性を重視してGIP/GLP-1受容体作動薬のマンジャロを処方しています。

治療開始前には、以下を行ったうえで、治療を開始しています。

  • 適応の慎重な判断
  • 薬の種類や作用の違いの説明
  • 効果が出るまでの目安や個人差の共有

自己判断での薬使用や、個人輸入薬を前提とした診療は行っていません。

まとめ

これまでご紹介したように、個人輸入医薬品には模造品や成分がはっきりしない製品が含まれる可能性があり、有効性や品質が十分に保証できないことがあります。

そのため、体重減少のお薬を使用する際は、医療管理のもと安全に進めていくことが大切です。

参考文献

1)マンジャロを使用してダイエットをしたことがある方に対するアンケート調査概要及び結果一覧
2)リベルサスをダイエット目的で使用したことがある方に対するアンケート調査概要及び結果一覧
3)530471_2499422G1024_1_00G.pdf
4)医薬品等を海外から購入しようとされる方へ |厚生労働省
5)000222424.pdf

この記事を書いた人

院長 辺士名 盛之(へんとな もりゆき)

経歴

  • 2021年 三重大学医学部医学科 卒業
  • 2021年 四日市羽津医療センター
  • 2023年 西春内科・在宅クリニック 副院長
  • 2023年 千葉内科・在宅クリニック 院長
  • 2024年 千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック 院長

accessアクセス

お車で
お越しの方へ
京葉道路「穴川IC」から約5分の距離にあり、クリニック前に駐車場がございますので警備員がご案内いたします。
(北千葉整形外科様の敷地内駐車場のご利用はご遠慮ください)
電車で
お越しの方へ
JR総武線「稲毛駅」西口よりバスで約10分。京成バス「園生小入口」下車すぐ
自転車・徒歩で
お越しの方へ
周辺地域にお住まいの方は、自転車や徒歩でもご来院いただけます。クリニックには自転車専用の駐輪スペースも完備しております。

関連医療機関 Connection

WEB予約

LINE予約

オンライン診療

043-301-5705