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フェイスラインのニキビ跡を消す方法|赤み・茶色・凸凹の種類別にスキンケアを解説

フェイスラインのニキビ跡は、繰り返すニキビが原因となって生じる肌悩みです。「やっとニキビが治ったと思ったら、今度は赤みや茶色い跡が残ってしまった」「フェイスラインがざらざらして、凸凹が気になる」という方は少なくありません。

ニキビ跡には大きく3種類あります。

  • 炎症後に毛細血管が拡張して生じる「赤みのある跡」
  • メラニンが過剰に産生されて残る「茶色い跡(色素沈着)」
  • 真皮層まで炎症が及んだことで生じる「凸凹・クレーター」

種類によってアプローチする成分や方法が異なるため、自分の跡がどのタイプかを正確に把握することが改善への近道となります。

本記事では、各タイプのニキビ跡に対して有効な成分と日常のスキンケア方法を、最新の情報をもとにわかりやすく解説します。さらに、ニキビ跡を悪化させないための生活習慣についてもご紹介します。ぜひ参考にしてください。

関連記事:肌悩みの改善は一般皮膚科でできる?美容皮膚科との違いやセルフケアのポイント

フェイスラインの赤みがあるニキビ跡を消す方法

赤みのあるニキビ跡は「炎症後紅斑(PIE)」と呼ばれ、ニキビの炎症によって傷ついた毛細血管がうっ血し、皮膚の薄い部分から透けて赤く見える状態です。炎症が収まった後も数週間〜数か月単位で残ることがあります。

ターンオーバーが正常であれば自然に改善されることも多いですが、適切なスキンケア成分を使用することで回復をサポートできます。

グリチルリチン酸

グリチルリチン酸(グリチルリチン酸ジカリウム)は、甘草(カンゾウ)から抽出される植物由来の抗炎症成分です。炎症を引き起こすプロスタグランジンの生成を抑える働きがあり、ニキビの炎症後に残る赤みを鎮める効果が期待できます。

刺激が少なく敏感肌の方でも使いやすいのが特徴で、医薬部外品の「肌荒れ防止成分」として多くのスキンケア製品に配合されています。

  • 赤みを帯びたニキビ跡への抗炎症作用
  • 敏感肌にも比較的使いやすい
  • 化粧水・乳液・美容液などに幅広く配合

ビタミンC誘導体

ビタミンC(アスコルビン酸)には強力な抗酸化作用と抗炎症作用があり、赤みのあるニキビ跡の改善に有効です。化粧品に配合される「ビタミンC誘導体」は、吸収されにくく酸化しやすいというビタミンCの弱点を改良した成分で、L-アスコルビン酸2-グルコシドや3-O-エチルアスコルビン酸などの種類があります。

ビタミンC誘導体はターンオーバーを整えたり、コラーゲン合成を促進したりする作用もあるため、赤みの改善だけでなく色素沈着予防にも効果が期待できます。

ただし、化粧水程度の配合濃度では効果が薄いことも多く、ニキビ跡ケアには高濃度のビタミンC美容液を選ぶことが重要です。

  • 毛細血管を収縮させ赤みを和らげる効果
  • コラーゲン産生を促進し肌再生をサポート
  • ターンオーバーを正常化し色素沈着の予防にも

ナイアシンアミド

ナイアシンアミドはビタミンB3の一種で、「コラーゲン生成を促す」「メラニンの生成を抑制」「保湿力アップ」「皮脂コントロール」などの多彩な美容効果が期待できる成分です。炎症を抑える作用もあり、赤みのあるニキビ跡にも有効とされています。

ナイアシンアミドは赤みタイプだけでなく、色素沈着タイプのニキビ跡にも対応できるため、複数のニキビ跡が混在している方にもおすすめです。ビタミンC誘導体やトラネキサム酸と組み合わせることで相乗効果が期待できます。

  • 炎症を抑え赤みを鎮める
  • メラニン産生抑制による色素沈着予防
  • 肌のバリア機能を強化し外部刺激を防ぐ

ツボクサエキス(CICA)

近年注目を集めているCICA(シカ)成分の代表がツボクサエキスです。アジア圏で古くから傷の修復に用いられてきた植物由来成分で、強い抗炎症作用と肌の修復促進作用が報告されています。

赤みが気になるデリケートな肌にも使いやすく、敏感肌向けのスキンケア製品に多く配合されています。

関連記事:ニキビの治療はどう選ぶ? 保険診療・美容診療の違いと治療のポイント

フェイスラインの茶色いニキビ跡を消す方法

茶色いニキビ跡は「炎症後色素沈着(PIH)」と呼ばれ、ニキビの炎症によってメラノサイト(色素細胞)が刺激を受け、メラニンが過剰に産生されて肌に沈着した状態です。紫外線ダメージや肌の摩擦によって悪化しやすく、放置すると長期間残ることがあります。

メラニンの生成を抑制し、産生されたメラニンを排出する作用のある成分を選ぶことが重要です。

トラネキサム酸

トラネキサム酸は合成アミノ酸の一種で、もともとは医療現場で止血薬として使用されていましたが、美白・抗炎症効果が認められスキンケアにも広く活用されています。2002年には厚生労働省から美白有効成分として認められています。

トラネキサム酸はメラノサイトを活性化させるプラスミンの働きを抑えることで、メラニン生成を抑制します。炎症後色素沈着や肝斑に特に有効とされており、皮膚科でも第一選択として処方されることがあります。刺激が少なく敏感肌にも使いやすい点も特徴です。

内服薬としても活用でき、外用よりも濃度が高くなるため、より強い効果が期待できます。

  • メラノサイトの活性化を抑制し色素沈着を防ぐ
  • 炎症後色素沈着に有効(肝斑治療の第一選択成分)
  • 刺激が少なく敏感肌でも使いやすい
  • 内服・外用いずれも有効(内服の方が効果が高い傾向)

ハイドロキノン

ハイドロキノンは「肌の漂白剤」とも呼ばれる強力な美白成分です。その効果はビタミンC(アスコルビン酸)やアルブチンの60〜100倍ともいわれ、メラニン生成に関わる酵素チロシナーゼの働きを強力に抑制することで色素沈着を改善します。

主な適応は、炎症後色素沈着(ニキビ跡・やけどの跡など)、肝斑、老人性色素斑、そばかすです。

市販化粧品に配合されるハイドロキノン濃度は1〜5%程度ですが、医療機関では4〜8%の高濃度製品が処方されます。高濃度製品は美白効果が高い一方、刺激も強くなるため、長期連用や使い方には注意が必要です。

クレーター状のニキビ跡や進行中のニキビへの使用は効果がなく、むしろ悪化の可能性があるため、あくまで色素沈着タイプに限定して使用しましょう。

  • 強力なメラニン生成抑制作用
  • 炎症後色素沈着への高い有効性
  • トレチノインとの併用で効果が高まる
  • 刺激に注意が必要。高濃度品は医療機関での処方を推奨

ビタミンC(ビタミンC誘導体)

ビタミンCはメラニンの生成を抑制する作用と、すでに産生されたメラニンを還元(薄くする)する作用の両方を持ちます。そのため、茶色いニキビ跡(炎症後色素沈着)への対策にも有効です。また、コラーゲン合成を促進し、ターンオーバーを正常化する働きもあり、肌の内側から回復をサポートします。

化粧水程度の配合量では効果が実感しにくい場合が多いため、ニキビ跡の色素沈着ケアには高濃度のビタミンC美容液を選ぶか、医療機関でのイオン導入や内服(シナール)も検討してみましょう。

  • メラニン生成抑制と既存メラニンの還元(淡色化)
  • コラーゲン合成促進でターンオーバーを整える
  • ナイアシンアミドとの併用で相乗効果が期待できる

アルブチン・コウジ酸

アルブチンはチロシナーゼ活性を阻害する美白成分で、比較的安全性が高く多くの化粧品に配合されています。コウジ酸は発酵由来の成分でハイドロキノンと同様のメカニズムで美白効果を発揮します。

ハイドロキノンが肌に合わない敏感肌の方でも比較的使いやすい選択肢です。

関連記事:ニキビ跡を改善するためのおすすめ治療|一般皮膚科との違いや費用相場についても解説

フェイスラインの凸凹・ざらつきのあるニキビ跡を消す方法

凸凹・ざらつきのあるニキビ跡(クレーター)は、ニキビの化膿や強い炎症が真皮層にまで達し、コラーゲンなどの皮膚組織が破壊されることで生じます。表皮よりも深いダメージが原因のため、セルフケアのみでの完全な改善は難しく、特に深いクレーターは医療機関での治療が必要になることがあります。

ただし、浅い凸凹やざらつきは、角質ケアやコラーゲン産生を促す成分を継続して使用することで、ある程度改善が期待できます。

AHA(アルファヒドロキシ酸)

AHAはグリコール酸・乳酸・クエン酸・リンゴ酸などの総称で、角質細胞の結合を緩め、溜まった古い角質を穏やかに取り除くピーリング作用を持ちます。特に分子量の小さいグリコール酸は肌への浸透性が高く、低濃度でも効率よく作用するとして多くの製品に配合されています。

AHAを使用することで、古い角質が除去されてターンオーバーが活性化され、肌のキメが整いざらつきが改善されます。

また、メラニンの脱色効果や毛穴詰まりの解消、コラーゲン線維の増加によるハリ感向上も報告されています。使用中は紫外線に敏感になるため、日焼け止めを忘れずに使いましょう。

  • 古い角質を除去し肌のざらつきを改善
  • ターンオーバーを促進し凸凹を目立たなくする
  • コラーゲン産生促進でハリを改善
  • 使用中は紫外線対策を徹底すること

レチノール

レチノールはビタミンAの一種で、欧米では40年以上前からニキビ治療薬として認可された実績ある成分です。2017年には日本でも厚生労働省が医薬部外品成分として「抗シワ成分」に認可しています。

皮膚の基底層に働きかけてターンオーバーを強力に促進し、コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンの生成を刺激します。

ニキビ跡においては、特に色素沈着タイプへの効果が高く、浅い凸凹の改善にも期待できます。ただし、深いクレーターにはレチノール単体では力不足で、トレチノイン(レチノールの100倍程度の生理活性を持つビタミンA誘導体)が推奨されることがあります。

使い始めに「A反応(レチノイド反応)」として赤みや乾燥が生じることがあるため、低濃度から始めて徐々に慣らすことが大切です。

  • ターンオーバーを促進し凹凸・色素沈着に対応
  • コラーゲン産生促進で肌のハリと弾力を改善
  • 使い始めは低濃度(0.025〜0.05%)から開始を推奨
  • 妊娠中・授乳中は使用を避けること

アゼライン酸

アゼライン酸は小麦やライ麦などの穀類に含まれる天然由来の飽和ジカルボン酸です。皮脂分泌抑制・角化正常化・抗菌作用・抗炎症作用・美白作用(チロシナーゼ活性阻害)など多彩な作用を持ち、ニキビ治療薬として海外では広く使用されています(アメリカFDA承認)。日本では未承認の医薬品ですが、美容クリームとして医療機関やスキンケア製品で提供されています。

アゼライン酸は炎症を伴うニキビの改善と、炎症後の色素沈着予防の両面で活躍します。

ただし、クレーターや凹凸のニキビ跡への有効性は限定的で、主に色素沈着タイプへのアプローチが中心です。天然由来成分のため刺激が少なく、敏感肌や乾燥肌でも使いやすいのが特徴です。

  • 抗炎症作用でニキビの悪化・再発を防ぐ
  • チロシナーゼ活性阻害によるニキビ跡の色素沈着予防
  • 皮脂分泌コントロールで再ニキビを抑制
  • 刺激が少なく敏感肌にも使いやすい

クリニックでの治療(凸凹・クレーターには医療の力を)

深いクレーター状のニキビ跡はセルフケアのみでの改善が難しく、美容皮膚科での治療が有効です。代表的な治療法として、以下などがあります。

  • ポテンツァ(マイクロニードルRF治療)
  • ケミカルピーリング
  • レーザー治療(ピコフラクショナルレーザー・フラクショナルレーザー)
  • ダーマペン
  • ジュベルック

これらの治療は真皮層のコラーゲン産生を促し、肌の凸凹を改善します。

フェイスラインのニキビ跡を悪化させない方法

スキンケア成分を取り入れることと同様に、日常生活での習慣がニキビ跡の悪化を防ぐうえで非常に重要です。せっかく適切な成分を使っていても、生活習慣が乱れていると改善が遅れたり、新たなニキビが繰り返されてしまいます。

以下のポイントを意識して取り組んでみましょう。

顔にむやみに触れない

手には多くの細菌が付着しており、顔をむやみに触ることでニキビの悪化や新たな炎症を引き起こします。また、ニキビを無意識につぶしたり掻いたりすることで、傷が深くなりクレーターが形成されたり、色素沈着が悪化したりします。

スマートフォンを顔に当てる習慣がある方は注意が必要です。マスクの着用やヘルメットの締め付けもフェイスラインのニキビ悪化要因となるため、定期的な清潔ケアを心がけましょう。

洗顔は優しく行う

過剰な洗顔や力強いこすり洗いは、肌のバリア機能を低下させて炎症を悪化させるだけでなく、メラニン色素の産生を促進して色素沈着を深刻化させます。洗顔の際は以下のポイントを守りましょう。

  • 泡立てネットを使ってしっかり泡を立てる
  • 泡で包み込むように優しく洗う(こすらない)
  • ぬるま湯で丁寧に洗い流す
  • タオルは押し当てるように水分を吸収させる(こすらない)
  • 1日に洗顔する回数は朝・夜の2回を目安に

紫外線対策を徹底する

紫外線は色素沈着の最大の悪化要因の一つです。ニキビ跡の赤みがある段階で紫外線を浴びると、メラノサイトが刺激を受けてメラニンが過剰に産生され、茶色い色素沈着に変化してしまいます。曇りの日や室内でも紫外線は降り注いでいるため、日焼け止め(SPF30以上が推奨)を毎日習慣的に使用することが重要です。

外出時は日焼け止めに加えて、帽子・日傘・サングラスなどの物理的なUV対策も組み合わせると効果的です。

保湿を徹底する

乾燥した肌はバリア機能が低下し、炎症が起きやすくなります。ニキビができやすい方でも、「ニキビ肌に保湿は不要」という考えは誤りです。

ヒアルロン酸やセラミドを含むノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい)処方の保湿剤を使用して、肌のバリア機能を整えましょう。

ニキビの段階で受診する

ニキビ跡になってしまう前に、できるだけ早期に皮膚科・美容皮膚科を受診することが最も効果的な「ニキビ跡予防」です。赤みの段階でケアを始めることで、色素沈着やクレーターへの進行を防ぐことができます。

繰り返しできるニキビはホルモンバランスの乱れや生活習慣が関係している場合もあるため、根本的な原因を医師に診てもらいましょう。

関連記事:ニキビを潰した後に起こるリスクは?正しい対処法やケア方法を紹介

千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでの対応

千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックは、千葉市稲毛区(JR総武線「稲毛駅」西口よりバスで約10分)にある美容皮膚科です。「高品質な美容医療を低価格で提供する」という理念のもと、シミ・しわ・ニキビ跡などさまざまなお肌の悩みに対応しています。

フェイスラインのニキビ跡でお悩みの方に向けた以下の施術・対応を行っています。

  • ポテンツァ(マイクロニードルRF治療)
  • IPL光治療(フォトフェイシャル・ステラM22)
  • ジュベルック
  • エレクトロポレーション(メソナJ)
  • オンライン診療(美肌内服)
  • 肌診断器VISIA®(ビジア)

まとめ

フェイスラインのニキビ跡は、根気よくケアを続けることで改善が期待できます。ただし、深いクレーターや長年残っている色素沈着は、セルフケアのみでの改善が難しい場合があります。気になる方は早めに専門医に相談し、適切な治療を受けることをおすすめします。

千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでは、患者様一人ひとりの肌状態に合わせたオーダーメイドの治療プランをご提案しています。まずはお気軽にご相談ください。

参考文献

ニキビ跡の赤みを消すには?治らないときの治療方法やスキンケアまで皮膚科医が解説 | こばとも皮膚科

ニキビ跡に効く美容液10選!赤み・色素沈着を劇的改善 | 由風BIOメディカル株式会社

ナイアシンアミドはニキビ跡の色素沈着に効果的 | Premier Factory

【皮膚科医が解説】トラネキサム酸の効果的な使い方 | こばとも皮膚科

トレチノイン・ハイドロキノンの効果と使用方法 | はなふさ皮膚科

ニキビ跡による色素沈着の原因と治療方法 | 千里中央花ふさ皮ふ科

【成分解説】AHA(アルファヒドロキシ酸)のピーリング作用と美肌効果 | わたしの名医

アゼライン酸とレチノールの違いとは? | 池袋駅前のだ皮膚科

この記事を書いた人

院長 辺士名 盛之(へんとな もりゆき)

経歴

  • 2021年 三重大学医学部医学科 卒業
  • 2021年 四日市羽津医療センター
  • 2023年 西春内科・在宅クリニック 副院長
  • 2023年 千葉内科・在宅クリニック 院長
  • 2024年 千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック 院長

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