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ちりめんじわを改善するセルフケアと美容医療|放置すると深いシワに?

30代後半になると、ふと気づく目元の「ちりめんじわ」。

アイシャドウがシワに入り込んでヨレたり、ファンデーションが時間とともにシワに沿って浮いてきたり。こうした経験がある方は、すでにちりめんじわのサインが出ているかもしれません。

ちりめんじわは、主に乾燥や肌の弾力低下によって肌の表面に現れる細かいシワを指します。

「縮緬(ちりめん)」という絹織物の細かな凹凸に似ていることから、この名前がつきました。

放っておくと徐々に深いシワへと進行する可能性があるため、「このままだと老けて見えるのでは?」と不安になるのは当然のことです。

この記事では、ちりめんじわの改善方法を「セルフケア」と「美容医療」の両面から詳しく解説します。

今の肌状態に合った方法を見つけて、ハリのある若々しい目元・口元を取り戻しましょう。

セルフケアでできるちりめんじわ改善

ちりめんじわは、シワの中でもまだ浅い段階の「表皮性のシワ」です。

肌の一番外側にある表皮(わずか0.2~0.3mm程度)にできるシワなので、初期段階であれば日々のセルフケアで改善が期待できます。

指で軽く押し広げたときにシワが消えるようなら、それはまだセルフケアで対処できるサインです。

逆に言えば、この段階でしっかりケアを始めることが、将来の深いシワを防ぐ鍵になります。

スキンケア

ちりめんじわ改善の第一歩は、なんといっても保湿です。

肌の乾燥がちりめんじわの最大の原因だからこそ、毎日のスキンケアで水分と油分をしっかり補うことが大切になります。

おすすめの保湿成分

保湿力を高めるためには、以下の成分が配合された化粧品を選ぶと効果的です。

  • セラミド:肌の水分を保持する力を高め、バリア機能をサポート
  • ヒアルロン酸:1gで約6リットルもの水分を抱え込む高い保水力
  • ヘパリン類似物質:皮膚科でも処方される、優れた保湿成分

シワ改善に効果が認められた成分

厚生労働省によってシワ改善効果が認められている成分は、現在3つあります。

  • 純粋レチノール:ビタミンAの一種で、肌の水分量を増やしてふっくらさせる働きがあります。ヒアルロン酸の生成を助け、肌のハリを回復させる効果が期待できます
  • ナイアシンアミド:ビタミンB3の一種で、肌のバリア機能を高めながら、コラーゲンの生成をサポートします。シワ改善と美白の両方に働きかける成分として人気です
  • ニールワン:真皮の分解を抑制することでシワを改善する、日本発の成分です

これらの成分が配合された「シワ改善化粧品」を選ぶと、より効果的にちりめんじわにアプローチできます。

スキンケアのポイント

化粧水や美容液を塗った後は、手のひらで優しくハンドプレスをして、成分をしっかり浸透させましょう。

乾燥が気になる目元や口元には、重ねづけがおすすめです。

また、「効能評価試験済み」と記載された化粧品は、第三者機関で「乾燥による小ジワを目立たなくする」効果が確認されたものです。

同じ成分が入っていても、この表記があるかないかで効果実感に差が出ることがあります。

注意したいNG習慣

クレンジングや洗顔の際に目元をゴシゴシこすったり、コットンを強く肌に当てたりはNGです。

目元の皮膚は頬の約3分の1の薄さしかなく、摩擦のダメージを受けやすい部分です。

スキンケアは「こすらない」「叩かない」を意識して、優しく行いましょう。

生活習慣の見直し

スキンケアと同じくらい大切なのが、内側からのケアです。

どんなに高価な化粧品を使っても、生活習慣が乱れていては効果は半減してしまいます。

紫外線対策は一年中

紫外線は、ちりめんじわだけでなくあらゆる肌老化の原因になります。

皮膚の老化は「自然老化が約2割、紫外線による光老化が約8割」とも言われているほど、紫外線の影響は大きいものです。

紫外線のUVA波は肌の奥のコラーゲンやエラスチンにダメージを与え、UVB波は肌のバリア機能を低下させます。

曇りの日でも紫外線は降り注いでいますし、窓ガラスを通して室内にも届きます。

毎朝のスキンケアの最後に日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。

質の良い睡眠

肌の修復やターンオーバー(肌の生まれ変わり)は、主に睡眠中に行われます。

睡眠不足が続くと、肌のターンオーバーが乱れ、保湿機能も低下してしまいます。

できるだけ毎日同じ時間に就寝し、6〜8時間程度の睡眠を確保することを心がけましょう。

バランスの取れた食事

肌の健康には、栄養バランスも欠かせません。特に意識したい栄養素は以下の通りです。

  • タンパク質:肌の主成分。肉、魚、卵、大豆製品などから摂取
  • ビタミンA・C・E:抗酸化作用があり、肌の老化を防ぐ
  • オメガ3脂肪酸:青魚やナッツ類に多く含まれ、肌の潤いを保つ

また、腸内環境と肌の健康は密接に関わっています。

納豆やキムチなどの発酵食品と、海藻やごぼうなどの食物繊維を一緒に摂ることで、腸内環境が整い、肌質の改善にもつながります。

室内の乾燥対策

エアコンの効いた室内は、想像以上に乾燥しています。

冬場だけでなく、夏のクーラーも肌の乾燥を招きます。

加湿器を使って室内の湿度を50〜60%程度に保つと、肌の乾燥防止に効果的です。

また、エアコンの風が直接顔に当たらないよう、風向きを調整することも大切です。

関連記事:肌のハリを取り戻す美容医療はどれ?主要6種の特徴・効果・違いをわかりやすく解説

関連記事:ほうれい線が深くなる原因&NG習慣|改善するためのセルフケアやおすすめ美容治療を解説

美容医療でできるちりめんじわ改善

セルフケアを続けても効果を感じにくい場合や、より早く確実な改善を目指したい場合は、美容医療という選択肢があります。

ここでは、ちりめんじわに効果的な6つの施術をご紹介します。

ジュベルック

ジュベルックは、ポリ乳酸(PDLLA)と非架橋ヒアルロン酸を組み合わせた注入剤です。

「コラーゲンブースター」とも呼ばれ、肌の内側からコラーゲン生成を促すことで、自然なハリと弾力を取り戻す効果が期待できます。

ポリ乳酸は体内で1〜2年かけてゆっくりと分解・吸収されるため、長期間にわたって効果が持続します。

また、免疫反応を引き起こしにくく、アレルギーのリスクが比較的低いとされています。

小じわや毛穴の開き、肌のハリ不足に悩む方におすすめの施術です。

通常、1ヶ月おきに3回程度の施術を行い、その後は半年〜1年に1回のメンテナンスで効果を維持します。

ポテンツァ

ポテンツァは、極細の針(マイクロニードル)で肌に微細な穴を開け、針の先端から高周波(RF)の熱エネルギーを照射する施術です。

マイクロニードルと高周波、そして薬剤導入の3つの効果を1回で得られることが特徴です。

高周波の熱刺激によって肌の再生力が活性化され、コラーゲンやエラスチンの生成が促進。

また、開けた微細な穴から美容成分を効率よく肌の奥まで届けることができる「ドラッグデリバリーシステム」を搭載しているため、ジュベルックなどの薬剤と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。

施術後1〜3日程度は赤みや腫れが出ることがありますが、通常すぐに治まります。

エレクトロポレーション

エレクトロポレーションは、特殊な電気パルスで一時的に肌の細胞間に微小な隙間を作り、美容成分を肌の奥深くまで浸透させる施術です。

通常のスキンケアでは角層(肌の最も表面)までしか成分が届きませんが、エレクトロポレーションを使うと、分子の大きいヒアルロン酸や成長因子なども肌の深部まで届けることができます。

その浸透率は、イオン導入の約20倍とも言われています。

痛みやダウンタイムがほとんどなく、施術直後からメイクも可能。

成長因子やビタミンC、トラネキサム酸など、肌の悩みに合わせて導入する成分を選べるのも魅力です。

IPL光治療

IPL(Intense Pulsed Light)は、さまざまな波長を含む特殊な光を肌に照射する治療法です。

IPLの光は、メラニン色素やヘモグロビン(血液中の赤い成分)に反応して熱を発生させ、シミやくすみ、赤みを改善。

同時に、熱の作用で肌の奥のコラーゲン生成が促され、肌のハリやキメの改善、軽いシワやたるみへの効果も期待できます。

照射後、シミの部分にマイクロクラスト(小さなかさぶた)ができることがありますが、1〜2週間で自然に剥がれ落ちます。

シミ・くすみ・赤み・小じわなど、複数の肌悩みを同時にケアしたい方におすすめです。

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸注射は、もともと肌に存在するヒアルロン酸を直接注入することで、シワを内側から持ち上げて目立たなくする施術です。

施術直後から効果を実感しやすく、ダウンタイムも比較的短いのが特徴です。

ちりめんじわに対しては、肌表面にうるおいとハリを与えるタイプのヒアルロン酸が使用されます。

ただし、効果の持続期間は製剤によって異なり、数ヶ月〜1年程度。定期的なメンテナンスが必要になります。

クリニックによって使用する製剤や価格が異なるため、事前にしっかり確認することをおすすめします。

ハイフ

ハイフ(HIFU:High Intensity Focused Ultrasound)は、高密度の超音波エネルギーを肌の深部に集中させて照射する治療法です。

虫眼鏡で光を一点に集めるように、超音波を肌の内側の特定の深さに集中させることで、そこに熱エネルギーを発生させます。

ハイフの最大の特徴は、これまでメスを使った手術でしかアプローチできなかった「SMAS筋膜」(肌の土台となる深い層)にまで働きかけられること。

この層を熱で収縮させることで、たるみを引き上げる効果が得られます。

また、熱刺激によってコラーゲン生成が促されるため、肌のハリや弾力アップも期待できます。

ただし、ちりめんじわ単独よりも、フェイスラインのたるみが気になる方や、ちりめんじわがたるみと一緒に現れている方により適した施術です。

重度のたるみや深いシワには効果が限定的な場合があるため、医師とよく相談して施術を検討しましょう。

関連記事:肌が乾燥する原因は?スキンケアのポイント・おすすめ成分を紹介

ちりめんじわ改善の注意点

ちりめんじわを改善したいあまり、やりすぎてしまうのは逆効果です。

セルフケアでも美容医療でも、注意すべきポイントがあります。

セルフケアでの注意点

「効果を早く出したい」と、レチノール配合の化粧品を塗りすぎたり、頻繁にピーリングを行ったりすると、かえって肌荒れを起こすことがあります。

肌が弱っている時期の使用は避け、少量から始めて徐々に肌を慣らしていきましょう。

また、マッサージのしすぎも要注意です。

目元の皮膚は非常に薄いため、強くこすったり引っ張ったりすると、かえってシワやたるみの原因になることがあります。

美容医療での注意点

美容医療は専門的な知識と技術が必要です。以下の点に注意して、信頼できるクリニックを選びましょう。

  • 医師の診察を受ける:自分の肌状態に合った施術かどうか、必ず医師に診てもらいましょう。肌の厚みや脂肪の量、シワの深さによって、適した施術は異なります
  • ダウンタイムを確認する:施術によっては赤みや腫れが出ることがあります。大切な予定がある前には施術を控えるなど、スケジュール管理も大切です
  • 施術後のケアを守る:紫外線対策や保湿ケアなど、施術後の過ごし方も効果に影響します。医師の指示をしっかり守りましょう
  • 過度な期待をしない:1回の施術で劇的な変化を求めるのは現実的ではありません。複数回の施術や、日々のセルフケアとの組み合わせで効果を高めていくものと理解しておきましょう

ちりめんじわは深いシワへ変化する?

「今は細かいシワだけど、このまま放っておくと深いシワになるの?」という不安を持っている方は多いのではないでしょうか。

結論から言うと、ちりめんじわを放置すると、徐々に深いシワへと進行する可能性があります。

シワは、その深さや原因によっていくつかの種類に分類されます。

シワの種類できる場所特徴原因改善のしやすさ
ちりめんじわ(小ジワ)目元、口元、頬など細かく浅いシワ。指で広げると消える乾燥、摩擦★★★ 比較的改善しやすい
表情じわ目尻、眉間、額、口元笑ったり怒ったりする表情で現れるシワ表情筋の繰り返しの動き★★☆ ボトックスなどで対応可
真皮じわ(大ジワ)額、目の下、ほうれい線深くV字型に刻まれたシワ。指で広げても消えない加齢、紫外線による真皮のダメージ★☆☆ セルフケアでは難しい
たるみじわ頬、口元、首皮膚がたるんで下垂することでできる溝加齢による筋膜・脂肪・骨の変化★☆☆ 医療機関での治療が必要

それぞれの特徴と違いを理解することで、自分に必要なケアが見えてきます。

ちりめんじわが深いシワになる仕組み

ちりめんじわは、肌の一番外側である「表皮」にできるシワです。

この段階では、しっかり保湿をすればシワが目立たなくなることも多いです。

しかし、乾燥や紫外線ダメージが蓄積し続けると、表皮の下にある「真皮」にまでダメージが及びます。

真皮には肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンがありますが、これらが減少・劣化すると、肌は弾力を失い、シワは深く刻まれていきます。

つまり、ちりめんじわを放置すると、表皮のダメージ → 真皮へのダメージ → 深いシワへ、という流れで進行してしまうのです。

シワの見分け方

自分のシワがどの段階にあるかは、簡単にチェックできます。

  1. 気になるシワを指で軽く広げてみる
  2. シワが消える → ちりめんじわ(表皮性) → セルフケアで対応可能
  3. シワが消えない → 真皮性のシワ → 美容医療の検討を

ちりめんじわの段階で適切なケアを始めれば、深いシワへの進行を防ぐことができます。

千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでの対応

当院では、保険診療による皮膚科治療から美容目的による肌悩みに関する治療まで幅広く行っています。

ちりめんじわはセルフケアでも十分に改善が見込める症状です。

しかし、「セルフケアで改善がみられなかった」「しわが深くなってしまい消えない」といったお悩みがある場合は、ぜひ一度ご相談ください。

VISIAを使用した肌診断とカウンセリングの内容から適切な施術のご案内や日々のスキンケア方法などのアドバイスが可能です。

ちりめんじわ以外にもニキビやシミ・肝斑といったお悩みにも対応しているためお気軽にご相談ください。

まとめ

ちりめんじわは、乾燥や紫外線、加齢によって肌の表面にできる細かいシワです。

まだ浅い段階のシワなので、早めに適切なケアを始めれば改善が期待できます。

ちりめんじわを放置すると、徐々に深いシワへと進行する可能性があるため、「気になり始めた今」がケアを始めるベストタイミングです。

まずはセルフケアから始めて、それでも改善が難しい場合は、信頼できるクリニックで相談してみてください。

自分の肌状態に合った方法を見つけることで、ハリのある若々しい肌を取り戻しましょう。

参考文献

1)今すぐできるちりめんじわを解消する方法とは。原因やスキンケア方法を解説します
2)ジュベルック(Juvelook)とは?効果・メリット・デメリット・注意点を解説 | FUSION CLINIC
3)ちりめんじわ対策はヒアルロン酸とボトックスどっちを選ぶ? – 大塚美容整形塾 – 大塚美容形成外科
4)目元の小じわにリジュランi×ポテンツァSFAチップ!ホームケアや予防法をビアンカクリニック明石仙姫医師が解説
5)気になるのはどのシワ? 5種類のシワについて原因と治療方法を解説
6)目尻のシワの原因と改善方法!ハリのある目元を取り戻すための予防ケアを解説 | 品川美容外科【公式】
7)ほうれい線の自己流予防法・セルフケアには注意。逆に悪化することも

この記事を書いた人

院長 辺士名 盛之(へんとな もりゆき)

経歴

  • 2021年 三重大学医学部医学科 卒業
  • 2021年 四日市羽津医療センター
  • 2023年 西春内科・在宅クリニック 副院長
  • 2023年 千葉内科・在宅クリニック 院長
  • 2024年 千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック 院長

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